近年、蒸し料理ブームで再注目されている「せいろ(蒸籠)」。
せいろは見た目もおしゃれで、野菜や肉まんなどをふっくら仕上げてくれる便利な調理器具ですが、木や竹製ゆえに“正しい手入れ”が必要です。
この記事では、せいろを購入後すぐにやるべき初期処理から、毎回の使用後のお手入れ方法、カビ防止のポイントまで詳しく解説します。
せいろの正しいお手入れが必要な理由
せいろは木や竹でできており、水分を吸収しやすく、放置しておくとカビや割れの原因になります。
逆に言えば、正しく手入れをすれば5〜10年使える長寿道具です。
【購入直後】せいろの初期処理(使い始め)
▶ステップ1:水でさっとすすぐ
初回使用前は、洗剤は使わず水だけで軽くすすぎましょう。これでホコリや木くずを除去できます。
▶ステップ2:蒸して木の香りを落ち着かせる
鍋に水を張り、せいろを10〜15分ほど空焚き状態で蒸します。
これにより、竹の香りが落ち着き、割れを防止する効果も。
▶ステップ3:しっかり自然乾燥
蒸したあとは水分が多いため、直射日光を避けて風通しの良い場所で半日〜1日乾燥させます。
【使用後】毎回の基本的な手入れ方法
手順 | 内容 |
---|---|
① 食材を取り除く | 蒸し布やシートを外す。残りカスがあれば除去 |
② 水洗い | 洗剤は使わず、水またはぬるま湯ですすぐだけ |
③ 乾いた布で拭く | やさしく全体の水分をふき取る |
④ 自然乾燥 | 風通しの良い日陰で完全に乾かす(直射日光NG) |
カビを防ぐ3つのコツ
✅ 完全に乾燥させることが最重要
カビの原因は湿気と通気の悪さ。
使用後は水分ゼロになるまでしっかり自然乾燥させましょう。
✅ 洗剤・漂白剤を使わない
木製・竹製のせいろは、洗剤が染み込むと変色や劣化の原因に。
洗剤を使うと香り移りもするためNGです。
✅ 湿気がこもる場所に保管しない
食器棚やシンク下など湿気の多い場所は避け、新聞紙で包んで風通しの良い場所に保管すると◎
【NG例】やってはいけないせいろの手入れ
- ❌ 食洗機に入れる
- ❌ 洗剤でゴシゴシ洗う
- ❌ 濡れたまま放置
- ❌ 直射日光に長時間当てる
※これらはせいろのひび割れ・カビ・反りの原因になります。
カビが生えてしまったら?応急処置法
- 中性洗剤を少しだけつけてスポンジで軽くこする(やむを得ない場合のみ)
- 酢を薄めた水(酢1:水3)に布を浸し、ふき取る
- しっかり洗って、乾かす→日陰干しで完全乾燥
※重度の場合は買い替え推奨。
長持ちさせるための保管方法まとめ
- ✅ 使用後は完全乾燥してから収納
- ✅ 湿気の多い棚ではなく、通気性のある袋や新聞紙で包むと◎
- ✅ 定期的に「空蒸し」して除菌・香りのリセットを!
まとめ|せいろは“正しく手入れ”すれば一生モノの道具に
せいろの魅力は、素材の風味を引き出す調理力と、見た目の温かみにあります。
だからこそ、日々の正しいメンテナンスが大切です。
ポイントを押さえれば、初心者でも簡単にお手入れでき、カビ知らずで長持ち!
リンク
リンク
リンク
コメント